病める地球 [平 和]
あまりにも便利さ故に
人が生む英知の集まり
核兵器もその一つとは
銃撃され銃撃すること
被害が攻撃を生み
攻撃が被害を生む
連鎖を止めるのは誰か
国のリーダーの資質は
争いを助長するでなく
争いを回避ことである
あの時のように
国を護るため
家族を護るためと
詭弁をつかって地球を
路頭に迷わすこと莫れ
南無阿弥陀仏
合掌
兵器を作る能力は
英知ではなく
病む人間の悪知だろう
※ 英知の反対語は凡知だが、それ以上に悪いので悪知とす
「 病める地球 」の詩で
地球を人間に読み替えて
もう一度 読んでみると
地球の病む理由が見えてくる
あらゆる英知をもって
地球を救いたい
※ 英知の反対語は凡知だが、それ以上に悪いので悪知とす
「 病める地球 」の詩で
地球を人間に読み替えて
もう一度 読んでみると
地球の病む理由が見えてくる
あらゆる英知をもって
地球を救いたい
慚 愧 [平 和]
生きとして生けるもの達
知恵ある故に夢のある物
夢ある故に欲望のある物
生きとして生ける物の内
知恵ある故に欲を抱く物
欲がある故に争いする物
生きとして生ける物の内
知恵ある故に未来を思い
未来ある故に争いする物
生きとして生ける物の内
知恵ある故に過去を思い
過去ある故に争いする物
☆
慚愧の
慚とは内に恥じること
愧とは外にその恥を公すること
戦争を起こしたもの
敗者も
勝者も
勝者も
そして
見ているものも
持てる知恵を使って
生きとして生ける全てへ
慚愧を躊躇すること莫れ
生きとして生ける全てへ
慚愧を躊躇すること莫れ
迷い(煩悩) [平 和]
それを見ている地球人も
迷いのまっただ中にいる
満ちることない欲望を
満たそうと藻掻いでる
避けられない苦しみを
避けようと藻掻くのだ
此岸とて
放てば満ちる
四大種
寂滅為楽
停戦祈願
合 掌
盂蘭盆の声 [平 和]
北ニケンカヤソショウガ
アレバ ツマラナイカラ
ヤメロトイヒ・・・・・
盆かざりを作っていたら
賢治の声が聞こえてくる
苦しみ悲しみと憎しみを
増やすだけで賢治の言う
空に重なりあの悲しみは
二度と繰り返しはならん
争えば憎を生み悲に至る
ヒドリノトキハナミダヲ
ナガシ・・・・・・・・
皆の知恵で 先ずは停戦
停戦後は 皆の涙で復旧
雨ニモマケズ
一部引用
☆
一部引用
☆
涙には
苦しみ
悲しみ
憎しみ
そして
慈しみ
写 心 [平 和]
紫陽花が咲きはじめる
鎌倉山を登るあなたの後ろ姿
夢中に追いかけて登るわたし
心を浮き浮きわくわくさせて
鎌倉山に声と姿を求めて登る
明暗の風と虫や鳥たちの気配
あなたとわたしの息づかいは
無限の山道を登り詰めていく
源平の池に映る ふたつの姿
水面に浮く蓮に向けて迷わず
瞼のシャッターを切った一枚
暗闇に浮く水面のふたつの姿
あの時 脳裏をよぎった事を
置き去りにすれば良いものを
今でも 心に写ることがある
わたしはあなたに流されて
戻れないところまで行って
あなたは欲望に疲れて消え
わたしは己の醜さに疲れる
楽しかったが寂しい山道を
忘れかけてはまた思いだし
思い出しては 忘れていく
回顧される置き忘れた写心
ロシア・ウクライナ戦
源氏と平氏との戦いは
人間と人間との戦いだ
人間の欲望故の戦いだ
人間は創造力を持って
人工物を作り上げてる
同時に人間は欲も生む
満たされぬ欲を求めて
人工物で人間と自然は
壊滅的な経過をたどる
紫陽花にはどう写るか
あなたは紫陽花
わたしは人間
わたしは
紫陽花にはなれるかな
平穏希求 [平 和]
ちいちゃなクモちゃんに会う
草刈りの手の甲にちょこんと
乗って腕から肩へと歩み寄る
いつもの空を眺める者同士の
お気に入りのハットにのぼる
2022年という波乱の年に
誰もが思い煩う感染症と戦争
避けられない苦しみと悲しみ
満たされない欲望による戦火
等々が宇宙の片隅でくすぶる
生けども生けどもまた過ちを
繰り返しながら心が痛み入る
苦しみや悲しみも幾度も超え
美しい宇宙を知り始めたのに
自然の巧みを知り始めたのに
意を決して空を見上げると
ともだちの赤ちゃんクモも
感染流行と銃火の空を睨む
そして小さい脚を是以上に
大きく広げ平穏を希求する