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雪やなぎ [自 然]
うららかなる春なのに
なぜこんな夢を見たか
吹雪の中を歩いている
息ができず足が止まる
積雪は冷たいが温かい
私を迎い入れんとする
北国の雪景色が広がる
そう言えば昨日の夕方
見事な雪やなぎに会う
空に伸びやかに揺れる
春風は冷たいが温かい
6月11日まで・・・
術なしのまま苦悩する
春は益々麗らかなのに
瞬間湯沸器 [青 春]
やってみた あの頃を
昭和47年の学生時代
廃棄された家電を直す
瞬間湯沸器は真に重宝
腹ペコペコな貧乏学生
即席ラーメンが主食で
野菜は農家から貰った
幻想曲ヴィヴァルディ
今蘇る 田園で食する
瞬間湯沸しのラーメン
捧げる言葉「調和と共存」 [宇 宙]
海洋の魚の胃袋は
大量プラスチック
情報化社会の巷は
ディープフェイク
影をもできる事を
宇宙の隅々までに
責任担保をすべし
不幸も伴うことを
宇宙の隅々までに
責任担保をすべし
やがて分かること
責任の担保の限界
さすれば
修復可能を祈して
迷わず起点に帰る
自然との調和とは
自然との共存とは
朝刊不安 [平 和]
学生時代に感じた不安
平和シュプレヒコール
不安は五十年前に遡り
今朝の新聞一面に蘇る
二度と起こさない宣誓
しかし憲法九条の反故
戦闘機を輸出するとは
の声と音楽が聴こえる
民意の届かぬところで
田池が嘆き迷っている
教育の危機 [平 和]
拝啓 文科省様
他人と競って得た力は
人を傷める凶ともなり
欲を増やす凶にもなる
競へ競への言葉でなく
心豊かになれの言葉だ
他に誇らず自分に誇り
自己実現する能力こそ
心豊かな社会に生きる
光る家族 [土光風]
春風と共に旅をする
空の青さと海の碧さ
走る帆船は香を求む
旅心がワクワクする
海岸線が見えてくる
漁業をしている男姿
畑を耕している女姿
男と女の汗が光ってる
子たちの声が聴こえる
桃の花咲く島の香りは
弥生順風 [平 和]
順なる風ょ吹かれん
祈願する年の始まり
天地がひっくり返り
国会も大きく揺れる
桜咲く弥生とともに
邪払の順風が到来し
国の端々まで潤えと
弥生の春の風に乗り
荒波を越えて行かん
さすれば地平線見ゆ
野辺の友 [自 然]
清々しいなる気配とは
畑に向かう野道で起る
山が海が空が呼吸する
我が血も呼吸し始める
冬春の空をかけめぐる
多くの植物と語り合い
多くの友が呼吸をする
我も絶好調子と呼応する
山と海と空と風に滞らず
生まれゆく声が響き渡る
枯渇詩水 [平 和]
新年になってから疲れた
あの日から枯渇した詩水
しばし彷徨っている間に
東京にも雪が降っている
どう原野原を歩いたのか
私の足の裏は血だらけだ
外はいつの間に雨になる
ちょっとでも油断すると
政界に悪が蔓延るように
雪雲の陰に欺瞞が広がる
あの波長 [土光風]
菩提寺の坊さんに会った
過去も未来も今もあまり
深く考えずに居るがいい
ぼっーとしていればいい
と気合を入れられて幾年
若きしは気が張っていて
老いし期にぼっーとする
周りをまじまじ見てみる
そういえば山も海も空も
ぼっーとして波長が合う
子供の頃感じていた波長
今の子供は感じるのかな
子供ども頃にあった波長
老人になって戻った波長
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