秋 陽 [土光風]
ようやく陽が昇る
身体の調子がいい
山ザクラの畑まで
トレッキングする
待ちに待った秋陽
乱世情から離れる
ペンと紙を置いて
鍬抱え畑に向かう
秋ミョウガを採る
山栗を食べてみる
山柿を食べてみる
秋陽が朝露で光る
梅雨の間に [土光風]
畑は山の麓の谷にある
天から雨水が辿りつく
山の有機肥料を運んで
自然のままにできた畑
ある時は作物が水底に
ある時は野鳥が食して
ある時は照りで枯れる
天の堆肥が実りを呼ぶ
欲もなくありのままに
天を見上げては微笑む
山は時なり空も時なり
限りなく自然に銷融す
光る家族 [土光風]
春風と共に旅をする
空の青さと海の碧さ
走る帆船は香を求む
旅心がワクワクする
海岸線が見えてくる
漁業をしている男姿
畑を耕している女姿
男と女の汗が光ってる
子たちの声が聴こえる
桃の花咲く島の香りは
あの波長 [土光風]
菩提寺の坊さんに会った
過去も未来も今もあまり
深く考えずに居るがいい
ぼっーとしていればいい
と気合を入れられて幾年
若きしは気が張っていて
老いし期にぼっーとする
周りをまじまじ見てみる
そういえば山も海も空も
ぼっーとして波長が合う
子供の頃感じていた波長
今の子供は感じるのかな
子供ども頃にあった波長
老人になって戻った波長
冷気元気 [土光風]
眠りから覚めた暁天
暖と寒の差は大きい
口一杯息を吸い込む
免疫は円にほほえむ
今日もみんな元気に
太陽は 東から登り
白い月は 西に沈む
ダイコンは食べ頃に
※ キューイ → 私の造語でキーウィフルーツのことです。
老い楽の旅 [土光風]
ひとは誰でも振り返る
老いた身体を横たえて
車窓に流れゆく光風を
若き日々に重ねている
取り出し一口を含んで
ゆっくりと飲み下ろす
閉じた瞼に車窓が映る
流行りの便利グッズを
できるだけ遠くに置き
老い楽の旅は土と共に
後幾許か過ごさんとす
真夏の夢 [土光風]
真夏 真夏 真夏 真夏
うごいても 真夏 真夏
とまっても 真夏 真夏
柿の木の下で転寝をする
メーデー! メーデー!
メーデー! S.O.S
応答されたしメーデー!
耕運の高度維持不能なり
こちらウーモーウーモー
応答されたしメーデー!
~仲間達の声~
ウーモー! ウーモー!
起きなよ! 夕方だよ!
織りなす [土光風]
あぁぁ今日はなんといい
天気になったことだろう
ズッキーニー畑に向かう
今思ったことをメモした
露命にして大事な出会い
出会った事のないものを
目の前にして必ずいわく
何物が与に来たるのかと
ひと時も忘れる事はない
雨日レインポンチョ姿で
多くの物達と語り合った
森羅万象よ何物与に来る
奥に潜むものに言葉かけ
地球の織りなす現象等を
まなこに焼きつけておく
このメモを書いた後に歌う
☆
どこかで ほほ笑む人もありゃ
どこかで 泣いてる 人もある
・・・・・
だけどだけどこれだけはいえる
人生とはいいものだいいものだ
☆
☆~☆は参照
「七人の孫」の主題歌
「森繁の人生讃歌」より
natural Balance [土光風]
太陽から一光が届く
奇跡の地球の始まり
熱風が雲と雨を生み
水は山野河海を創る
全ての命の源になる
ビバルディの四季に
野の花が咲きおどる
光と影も揺れている
遠い光が山際で翳る
数多ある奇跡の現象
人間が道具と言葉を
生み知恵を使いだす
便利な物をつくるが
欲望をも膨らませて
奇跡の地球を忘れる
☆
間に合うか 間に合わせたい
natural Balanceを意識して
その知恵で持続可能にしたい
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