青春Ⅰ(大都会) [青 春]
今から半世紀程前のこと
マイペースの「東京」も
待ち会うふたりの銀座も
さだまさしの歌う檸檬も
大都会東京の街に流れた
東北本線でも常磐線でも
ほぼ、夢の中の車窓は闇
上野で食べた立食蕎麦は
都会で働く美味物になる
おいらの仕事は中目黒店
二百の朝刊の配達と集金
厳しさと優しさで光さし
大学生活の資金が作れた
祈 り [平 和]
出会って 初めて考えるのだろうか
不治の病になって考えるのだろうか
手足を地につけて一心に畑すること
目の前の草花との別れがいつ来ても
いいように懸命に共に話し合うこと
流れる風と雲の途絶えがいつ来ても
いいように一瞬一瞬を共にいること
惨禍と平和の紙一重に祈る私がいる
15日の天声人語に次なる言葉がある
真に問われるのは戦争を始める能力
ではなく戦争を回避する能力である
真夏の夢 [土光風]
真夏 真夏 真夏 真夏
うごいても 真夏 真夏
とまっても 真夏 真夏
柿の木の下で転寝をする
メーデー! メーデー!
メーデー! S.O.S
応答されたしメーデー!
耕運の高度維持不能なり
こちらウーモーウーモー
応答されたしメーデー!
~仲間達の声~
ウーモー! ウーモー!
起きなよ! 夕方だよ!
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