自然なるヒト [平 和]

地上で最大なる瑕疵は
ヒトが争う人となる事
何度も繰りかえす悲劇
世から争いが消えない

人たる心の移ろいとは
比べることから始まる
知らぬ間に争っている
季節の移ろいとは違う

ヒトが自然になる時は
自然の中に心が溶ける
無明の実態は仏性なり
幻化の空身は法身なる

欲もなく比較もせずに
見える聴く食す触れる
そのものが全てである
自然以外の真理はない
求む真のリーダー [平 和]

核兵器時代の真の
敵は戦争自身です
と・台詞が流れる

どごさ いぐ
戦争さ いぐ
なんで いぐ
国を守るため
家を守るため
渦巻の流れは
闇へと向かう
渦を始動する
国のリーダー
悪者リーダー
闇を知る父母
闇を知らぬ子
青空を戦火に
被害が加害に
民が殺戮する

国のリーダーには
民の敵なる戦争を
避ける能力が必須
票や金集めに走る
議会議員等は不要
狂い咲き [平 和]

神無月 山桜に花が咲く
これを狂い咲きというが
それは人間の見方である
開花は春への兆しである

霜月 山桜の花弁が舞う
罪あるものが立候補する
人間の欲の深さに何とも
呆れ果てて穴に入りたい

日本でも揺れ動く人間性
選挙権は行使されるのか
有権者の視力が試される
万一再選あれば狂い咲き
萎れない [平 和]

暑いの暑いのとても暑い
プランターの草花に謝る
地植えの花は元気を求め
生きたい根は活路を求む

今までぼんやりと現れた
飛蚊が鮮明に見えてきた
幾度か行間を邪魔する度
世の絡繰りが鮮明になる

世間では不正事が広がり
何もかも不信に満ちてる
偉い大人の偽りを見ても
萎れるな未来に生く子よ

あゝ虚構 [平 和]

仰げとも描けども
農夫の詩に至らず
質さぬ虚構の政策
呆れて力が抜ける

吾の筆は鍬となり
畑を耕し畝を作る
畝は空の雲を仰ぎ
苗の活着を進める

手に筆が帰るまで
移ろい易い策から
目も耳も遠ざけて
山の畑を黙に耕す
難破船 [平 和]

不正はコロナ以上に感染する
国の舵をとる議員の不祥事は
朝のニュースにも流れている
そして
見聞きする民の良識を狂わす

かの有名なカーメーカーさえ
不正を行い信頼を低下させる
日の本なる船は難破しそうだ
そして
不正なる風潮はいよいよ高波

朝刊不安 [平 和]

学生時代に感じた不安
平和シュプレヒコール
不安は五十年前に遡り
今朝の新聞一面に蘇る
二度と起こさない宣誓
しかし憲法九条の反故
戦闘機を輸出するとは
の声と音楽が聴こえる
民意の届かぬところで
田池が嘆き迷っている

教育の危機 [平 和]
拝啓 文科省様

他人と競って得た力は
人を傷める凶ともなり
欲を増やす凶にもなる
競へ競への言葉でなく
心豊かになれの言葉だ

他に誇らず自分に誇り
自己実現する能力こそ
心豊かな社会に生きる

弥生順風 [平 和]

順なる風ょ吹かれん
祈願する年の始まり
天地がひっくり返り
国会も大きく揺れる
桜咲く弥生とともに
邪払の順風が到来し
国の端々まで潤えと
弥生の春の風に乗り
荒波を越えて行かん
さすれば地平線見ゆ

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