波動食感 [自 然]
人知れず、苦さの微動食感
老いては苦みの旨さに唸る
寒さが野菜の甘さを増やし
苦みから甘さを微動させる
目の覚めた甘さが波動して
老いた舌を大きく頷かせる
苦甘の波動食感、人知れず
口遊む [往 年]
一波一波と乗り越えると
菜の花蕾み優曇華も近し
空を見上げては口ずさむ
♪ 冬だから雨は似合わない ♪
♪ 冬だから 君を思い出す ♪
いろんな街で暮すごとに
この時期に 口ずさむ歌
白と黒の街一関市NSP
☆
♪
頭の中をぐるぐると
いろんなことが駆け回る
小さい時しかられたこと
仲間はずれにされたこと
そんなことまで思い出し
フフンとにやけてみせる
鏡の中の自分にネ
涙が こぼれているのに
冬だから雨は似合わない
冬だから 君を思い出す
♪
ここだけの話だけどね
おらの中ではこの君は
小さい頃のおらなのよ
雪というみんながいて
違う雨のおらがいるの
だから 苦しいときは
いつも歌を 口ずさむ
それがなぁそれがなぁ
年取ったら楽しい時も
口ずさむようになった
♪~♪はSNP天野滋さんの
詩を引用しています
興味ある方は YouTubeで
「雨は似合わない」を参照
して下さい
して下さい
買い物難民 [自 然]
クラッチは左足ではずし
ブレーキは右足でとめる
フットブレーキで戸惑う
ニュースが広がっている
またかぁと話題にあがる
年寄りの話題は流言する
買い物はレジで金を払う
金種は財布から拾い払う
ポイントクーポン夢物語
キャッシュレスに戸惑う
ポイント活用など程遠い
自動車の免許を返上する
買い物難民
バックに走り始める
ほー勝手すぎる動作
半クラッチはどこだ
あのバランス足踏み
捨てがたい野生感覚
やはり 吾なる吾は
山の畑で腰を伸ばし
やはり 吾なる吾は
山の畑で腰を伸ばし
流れる雲に声かけて
光と水と風とともに
光と水と風とともに
寂滅性中に随い乍ら
自給自足をしていく
自給自足をしていく