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冷気元気 [土光風]

眠りから覚めた暁天
暖と寒の差は大きい
口一杯息を吸い込む
免疫は円にほほえむ
今日もみんな元気に
太陽は 東から登り
白い月は 西に沈む
ダイコンは食べ頃に
※ キューイ → 私の造語でキーウィフルーツのことです。
損得の連鎖 [平 和]

☆
このループから早く
抜けたいのに新聞を
読むたびにむかつく
穏やかに居たいのに
☆
際疾くなると逃げる
森の奥へと身を潜め
迸り覚めるのを待つ
永田で悪さした魔物
善悪が麻痺した魔物
我らの森に近づくな

神清して引導を渡す
数々の損得の付けは
子孫末端まで負する
神判する風を受けよ
老い楽の旅 [土光風]

ひとは誰でも振り返る
老いた身体を横たえて
車窓に流れゆく光風を
若き日々に重ねている
取り出し一口を含んで
ゆっくりと飲み下ろす
閉じた瞼に車窓が映る
流行りの便利グッズを
できるだけ遠くに置き
老い楽の旅は土と共に
後幾許か過ごさんとす

危うい [平 和]

オリンピック開催誘致
コロナウィルスまん延
何かにつけて欲を出す
なんとも浅ましい限り
票かせぎか金儲けだけ
我が国の舵取り者とは
何とも恥ずかしい限り
連日、失態が放映され
見る聴く子どもたちは
知らず知らず悪を学ぶ
見ながら育つというが
悪の方に染まった背を
見る度に日本が危うい
枯れ野 [自 然]

空豆の定植をする
枯れ野に寝転がる
秋染む雲の動きを
眺めながら一眠り
フロチャートとは
アルゴリズムとは
サブルーチンとは
プログラミングし
複雑な回路を作る
効率化を図る度に
失う事が多かった
わたしは気づいた
今日も羊雲に乗る

野辺の草 [自 然]

今年は幾人に会ったか
この谷に暮らし始めて
出会う人もほんの僅か
しゃべりはお経のみだ
要バッテリーチェック
運転すると実に疲れる
その日の夜は爆睡する
人と会わずに心地よい
情報は雲の流れに任し
身は自然の現象に従う

神清して陽は東に昇り
風高して陽は西に沈む
過去も未来も無として
遥かに放てば手に余る
分岐点 [自 然]

今ある環境に馴染むか
次くる環境に馴染むか
どこを分岐点とするか
生物であれ地球であれ
ダーウィン如何に思う
体の組織は破壊される
変化する環境に順じて
体の組織は変異される
ダーウィン如何に思う
それに順ずるのも人間
人工物で病んでる生物
人工物で汚される地球
適応できぬ生物と地球
地球の未来を握る人間
自然淘汰から人工淘汰
ダゥーインも見落とす
人間の欲する力の存在
実は今が分岐点なのか


心に残る先生 [往 年]

たぶん小学校四学年の頃
秋の遠足で分校に向かう
泣いてる稔君が隣を歩く
そこには先生の顔がない
こんなにも泣いてるのに
先生は気づこうとしない
私達は見はなされている
先生達の暴言や暴力等は
幼い脳裏に強く刻まれる
六十数年経ても消えない
学校教育法の施行後でも
指導力不足で心無い鬼が
幾度も夢に出て魘される

小学校の楽しい思い出は
三学年の及川&長崎先生
及川先生が病気になって
長崎先生は代替の女先生
両先生は人間性の豊かな
とても優しい笑顔の先生
今でも心に残る先生たち
学校の究極的な役割は
心豊かな人間性の形成
登校するのが待ち遠し
早く朝が来てほしいと
思える学校でありたい
アッと驚く為五郎 [自 然]

時計の右回りには
毎度 急かされる
限りある時を刻み
段々とせばみこむ
言われも遅かれし
畑作すぎて疲れる
一休みに思うこと
今日から明日へと
明日から明後日へ
左回りに時を刻め

そしたら懐かしい
人たちに出会える
アッと驚く為五郎
疲れは解消される
(^▽^)/
蓑虫越冬 [自 然]

寒い時は自分の熱で
私はわたしを温める
他から熱をもらうと
病が騒ぎ面倒が起る

我熱で越冬する事を
私は蓑虫越冬と言う
秋冬は電気も石油も
使わず我熱で過ごす

夏よりも冬が大好き
蓑虫は揺り籠に乗り
温かさに包まれ乍ら
楽しい夢旅ができる

※
冬支度
自家発熱越冬の方法
寝袋を三枚に重ねて
蓑虫のわたしとなる
ぴょんぴょん歩きは
必要に応じて行なう
(^▽^)/
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