感知力 [自 然]
空を見上げていると聞こえてくる
僕(ウッコ)は予測はしないんだよ
雨になる前に仲間達と動くのだよ
自然の微変化を感知し動くのだよ
空を見上げていると隣人が応える
今朝の天気予報によると晴れだよ
晴れなら 洗濯をたくさんしよう
蛙が鳴き始めたので空を見上げる
青い空が予報通りに広がっている
ウッコ達は自分の家に入り始める
僕(私)は洗濯物を軒下に移動する
穂含月(hofumizuki) [自 然]
初めてトマト山の茎を登る
初夏とは言え穂含月の日に
初鳴きの蝉の声を聞き乍ら
腰の手ぬぐいを揺らしては
フーゥー フーゥーと登る
実を結ぶ稲穂が揺れている
ポッケからバーボンを出し
ほんのちょぺっと口に含む
未知の世界に引き込まれて
四方の世界が身近に広がる
若いときの力はもう下り坂
老いたときの想像は上り坂
ここから見えるウッコの姿
2億3千万年前の恐竜だぁ
お~ぃ 私は今7月にいる
穂含月(ほふみづき)
↓
文 月(ふみづき)
↓
7月
TEKO(てこ) [宇 宙]
テコのコはコロナのコ
テコは小さい力ながら
大きな影響をもたらす
その力がプラスなのか
マイナスに働くものか
そもそもマイナスとか
何に対して言うものか
人間中心に考えるのか
いつの時代も人間中心
そもそもそこが問題だ
素晴らしい力でもある
が、同時に欲望も生む
欲望が人工の物を産む
人工物が複合しあって
宇宙調和を崩している
大きなうねりを起こし
神秘に満ちた宇宙にも
影響を与え始めている
どうか
宇宙の構成物
希有な森羅万象を鑑み
ナチュラルである事を
せつにせつに願い祈る
遠い日 [往 年]
海と空を一望する野がある
切株に腰を下ろして眺めて
「十年は一昔あぁ暑い夏」
と口ずさみ 遠い日を思う
オーシャンブルー浄土ヶ浜
さっぱ船影が雲遊萍寄する
三陸の幻想の景色に重なる
涼風が急坂を昇りはじめる
翼を靡かせて海と空を飛ぶ
三陸の壮観な風景が広がる
大きく息を吸って抱え込み
遠い日の三陸岸を遊覧する