揺 蕩 [道 元]
曲の流れに揺れている
アナウンスが流れだし
次の停車はみどり台駅
暗と明の狭間で揺れて
覚めると20代にいる
campusに向かうのか
気になるのはもう一つ
朝のキャベツの苗植え
夢現の狭間で揺蕩うと
活きて充実しているが
どっちつかず揺蕩うと
諸行無常にて空なるが
諸行無常にて空なるが
只酔う人間 [自 然]
うまく育たなかった
なぜ発芽しなかった
なぜ葉が黄になつた
次から次へと疑問が
湧き科学をしたがる
どんなに科学しても
自然の働きに叶わず
山水にある動植物は
山や海や空に時あり
身も心も委ねている
山や海や空に時ありとは
山や海や空の変化で時を
所謂 動き時を知ること
自然を方程式化して
不具合は定数で補い
まるで自然を操るが
自然の摂理に叶わず
畢竟破局の道を至る
ノーベルは
何を考えて
遺言したか
人類に最大の貢献をもたらした
人々に贈られるノーベル賞とは
宇宙の持続に向かっているのか
大切なことを忘れてはいないか
そんなこと
思いながら
山と海と空
に話かける
盂蘭盆の声 [平 和]
北ニケンカヤソショウガ
アレバ ツマラナイカラ
ヤメロトイヒ・・・・・
盆かざりを作っていたら
賢治の声が聞こえてくる
苦しみ悲しみと憎しみを
増やすだけで賢治の言う
空に重なりあの悲しみは
二度と繰り返しはならん
争えば憎を生み悲に至る
ヒドリノトキハナミダヲ
ナガシ・・・・・・・・
皆の知恵で 先ずは停戦
停戦後は 皆の涙で復旧
雨ニモマケズ
一部引用
☆
一部引用
☆
涙には
苦しみ
悲しみ
憎しみ
そして
慈しみ
山水の声と姿 [道 元]
青い空に近い処の
涼風の流れる畑に
鍬を持つ農夫侍り
毀誉褒貶は空なり
心は水の如く清し
・群れず
・媚びず
・靡かず
もう一つは不染汚
・持たず(無所得)
・求めず(無所求)
・悟らず(無所悟)
土と光と風に語り
囁き声と姿を待つ
不染汚へと至れば