雨の菜園 [宇 宙]
雨の中にいる私がこの上もなく好きだ
合羽ズボンは長靴の外に出すのがいい
合羽ズボンに長靴が抱かれるのがいい
合羽ズボンの長靴姿がたまらなくいい
合羽ズボンの長靴姿で菜園巡りがいい
履くときにはゆっくりと足を入れいく
腰の部分まで合羽ズボンを引き上げる
スタートが実に簡単ですぐ畑に行ける
雨の中で生活している仲間達に会える
長靴抱っこ合羽を履くととても嬉しい
合羽に当たる雨音も一雨一雨また違う
しゃがんだり膝付いたり肘付いたりと
赤子のように雲遊萍寄の流れに浸かる
晴耕雨読というより晴耕雨歩であるが
いずれにしても知らない世界にひたる
貧しかった幼年
お金は無いけど
自由があったぁ
自由と言っても
創意創造の自由
誘う友無しでも
屁の河童だった
動物や草木達は
私を受け入れて
ともに楽しんだ
でもそのお陰で
宇宙を意識する
生活に出逢えた
病を患ってから
再び自然に戻る