心に残る先生 [往 年]

たぶん小学校四学年の頃
秋の遠足で分校に向かう
泣いてる稔君が隣を歩く
そこには先生の顔がない
こんなにも泣いてるのに
先生は気づこうとしない
私達は見はなされている
先生達の暴言や暴力等は
幼い脳裏に強く刻まれる
六十数年経ても消えない
学校教育法の施行後でも
指導力不足で心無い鬼が
幾度も夢に出て魘される

小学校の楽しい思い出は
三学年の及川&長崎先生
及川先生が病気になって
長崎先生は代替の女先生
両先生は人間性の豊かな
とても優しい笑顔の先生
今でも心に残る先生たち
学校の究極的な役割は
心豊かな人間性の形成
登校するのが待ち遠し
早く朝が来てほしいと
思える学校でありたい