初老否中老否長老否中長老


初めてトマト山の茎を登る


初夏とは言え穂含月の日に


初鳴きの蝉の声を聞き乍ら


腰の手ぬぐいを揺らしては


フーゥー フーゥーと登る













薄き緑の道は空に透き通り


実を結ぶ稲穂が揺れている


ポッケからバーボンを出し


ほんのちょぺっと口に含む


未知の世界に引き込まれて


四方の世界が身近に広がる










いつでも全力で生きてきた


若いときの力はもう下り坂


老いたときの想像は上り坂


ここから見えるウッコの姿


2億3千万年前の恐竜だぁ


お~ぃ 私は今7月にいる












穂含月(ほふみづき)




文 月(ふみづき)




7月