苦しんだが楽しんでいる


今もなお旅は続いている



骨髄性白血病の始まりは


白血球数が18500也


長いが短い13年間の旅


以下は、白の始まりの詩




夢の旅Ⅰ

※  参照

 
いつもそうであるように

彼方に暮れゆく水平線は

穏やかに海を抱えている

床に寝ていてもベット毎

ふんわりと浮いては沈み

旅する気持ちに誘われる



車窓は静かに暮れていく

どんなにも楽しい日でも

陽が落ち闇に覆われると

もう朝は来ないのではと

不安になってしまうのだ



目覚めると移りゆく景色

幼年に見た景色が流れる

電車は海辺に沿って走る

景色も事も流れ行くまで

吾の晩年も夢の旅になる








はじめはスプリセル投与


それからボシュリフ投与


13年後、 白の状態は


白血球数が 4500也


IS%MBCR-ABL1  0.0130


※寛解には、未だ不到達


今は到達不到達に問わず


超楽しみに到達している




夢の旅Ⅱ










悔いのない野良仕事から


世に生まれた意味を悟る


流れる雲は我の影を隠し


大地に溶かし始めている










紅葉は新緑を迎えるため


たおやかに山川に染まる


時計等俗なるものは無く


ここには山水の時がある










副作用の発疹は虫刺され


胸水は季節の変化に揺れ


耳鳴りは羽の音に染まる


新鮮な野菜は我の免疫也








過去は見ず未来は望まず


朝から夕の而今を生きる


山水に溶けながら熟睡し


昼旅の続きの夢路を辿る















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