畑につづくこの野の道は


幼き日々の原っぱに似て


わたしが一番落ち着く処








雲と風と


光が奏し


森が歌い


鳥が舞い


木々躍る


動物達が


集まって


豊かな時


が流れる


やがては


山と粧う








もうわたしは私でない


見えないものが見える


聞けないものが聞ける


匂わないものが嗅げる


知らない味を楽しめる


今も四方の世界に浸る








畑につづくこの野の原は


幼き日の孤独から始まり


ようやくと辿り着いた処