人里離れた山奥の


青い空に近い処の


涼風の流れる畑に


鍬を持つ農夫侍り








農夫の座右の銘は


毀誉褒貶は空なり

心は水の如く清し


・群れず

・媚びず

・靡かず




もう一つは不染汚


・持たず(無所得)

・求めず(無所求)

・悟らず(無所悟)










山水に溶ける農夫


土と光と風に語り


囁き声と姿を待つ


不染汚へと至れば


囁く声と映える姿

漸次に現れてくる













不染汚(Fuzenna)




正法眼蔵随聞記