いつもそうであるように

彼方に暮れゆく水平線は


穏やかに海を抱えている


床に寝ていてもベット毎


ふんわりと浮いては沈み


旅する気持ちに誘われる








車窓は静かに暮れていく


どんなにも楽しい日でも


陽が落ち闇に覆われると


もう朝は来ないのではと


不安になってしまうのだ








目覚めると移りゆく景色


幼年に見た景色が流れる


電車は海辺に沿って走る


景色も事も流れ行くまで


吾の晩年も夢の旅になる

















病床のドア


いろんなドア


眠るとやはりドア


ドアだからドキドキするのかな


眠ると今度はどこへ繋がるドアかな


はじめは怖かったが徐々に楽しくなる


スイカカードを握りながら寝ることとする


思い切って途中下車して改札口を出るのもよい