今、養老渓谷を歩く


山々の端をかすめて


風と共に舞いながら


養老川に降りてきた








新緑の紅葉を眺める


川底をすべる紅葉は


去る秋に舞い降りて


時を経て流れている








声かけて爪先止まり


振り向けば頬染めて


戸惑い恥じらう紅葉


遠日の面影に重なる








光輝く水面に映える


愛おしく寄添う二人


行く人も 来る人も


未来永劫微笑み祈る