スプリセルが去ってから


初冬の空を眺めていると


彼はやはり世のどこかで


誰かを救っているような


そんな気がしてくるのだ








新しい友がやって来た


名前はボシュリフという


初春の空を眺めていると


雲が晴れて山波が現れて


四方の山々が低く見える







ボシュリフ君に言っておく


残念なことに旅をするには


あまりにも成熟しすぎたと


前に進む足も力もやがては


衰えて眠りに近づいていく








今ならばこの地球号に乗って


さくら前線と共に


見たことも無い


聞いたことも無い


食したことも無い


無い無いものを感じられる








ボシュリフ君!!


さぁぁ!!  出発だぁぁ!!


わたしとい木偶の坊を連れて


淡いがとても濃い旅に出よう


ボシュリフ君!!


いっぱい 楽しませてくれよ















スプリセル


ボシュリフ


とは


ともに


分子標的治療薬という


白血病治療薬