春笑顔
まだか、まだか、もうすぐか
春を待つ方へと日々寄り添う
幾重にも幾重にも揺れながら
去年の春と重なり思いは募る
淡いひかりを見つけては
うす桃の花びらがひらき
夢と現の中で漸く色づき
はせる心が抑えられない
冷ややかな朝の気配に
山さくら 頷きほほえむ
海の果ての貴女に逢えて
ありがとうと抱きしめる
気仙沼市大島を臨む
過ぎし日の貴女とともに
うす紅の桜咲く道を歩む
ひとときの至福に包まれ
青空に揺れ浮く二人の影
いつも いつも 側にいて
微笑み 励まし ありがとう
一輪 一輪 ひらく度に
安堵という房に合掌する・・・
* poem & photo by shun