夢気球 [道 元]
初冬 枯れ野に眠る
思わずに笑いが出る
気球の旅のはじまり
枯れ枝枯れ葉も笑う
ゆく風も羊雲も笑う
海も山も畑も皆笑う
生きて来て思うこと
流れる風と雲に乗り
全て放ち全てに任す
※ 回 顧
小学校の頃の巡回映画
気球に乗り旅する映画
たしか世界中が天然色
夢が膨らむ映画を観た
零の吾 [道 元]
人生はヤカンである
卒業の一言に記した
野干とは卑しい動物
人は野干になり易い
野干の生き方を嫌う
どんなに貧しくても
ボロ衣を着ていても
無碍の宝を持ちたい
零の吾から出発して
朝露に光り夕に染む
心地よい畑へ向かう
零の吾になって戻る
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